アチーブイングリッシュキャンプ・サポートデスクです!
前回は、
「英語力No.1のオランダがバイリンガル教育強化・日本が進むべき道は?#1」と題して、
オランダや他国の英語力に対する、日本の現状についてご紹介いたしました。
まだご覧になっていない方は前回の記事を是非ご覧ください。今回はその後半です。
なぜオランダが世界ランク1位なのか?
オランダの英語力の圧倒的な高さには歴史的、言語的、教育的な要因があります。
オランダ人の「90%以上」がある程度、英語を話すことができます。
同じヨーロッパの国でも、その比率はドイツが70%、フランスが28%と、それほど高くはありません。
ノルウェーやドイツなどに仕事で行って、政府高官や教育者、ジャーナリストの英語を聞くと、いずれの国も英語力がそれほど高いとは感じられません。
オランダ語はゲルマン語系の言葉で、英語と発音が近いことが、英語力の高さの背景にあります。
歴史的にも世界最初の商社、東インド会社が設立されたのはオランダであり、早い時期から貿易国家であり、国際化が進んでいました。
英語力を含めた国際性故に、現在、多くの多国籍企業がオランダに拠点を置いています。 そうした背景と同時に重要なのは英語教育の成果です。
小学校での英語教育は充実しており、
「認知力開発(cognitive development)」
「情緒の発展(emotional development)」
「想像性」
「社会関係」
を柱にし、特に「語学」と「数学」に重点を置いています。
オランダには政府が定めた全国一律のカリキュラムはなく、各学校がそれぞれ創意工夫をしながら、企業のように競い合って独自のカリキュラム開発を行っています。
小学校の最終年である8年生の時に英語と数学の能力試験が課されており、大学に進学するために英語の最低基準を達成しなければならず、大学と大学院の授業の多くは英語で行われています。
オランダの生徒たちは自然に英語を勉強しなければならない状況に置かれています。
小学校によって英語教育を始める学年は異なります。学校は英語教育を始める時期を決めることができます。一部の小学校では1年生から英語教育を始めていますが、通常は7年生(10歳)から始まります。英語教育に費やす時間は授業時間の15%(週3時間から4時間)です。
ちなみにオランダでは4歳から小学校に通い始めるのが普通です。生徒は英語以外にフランス語やドイツ語、スペイン語も学ぶことができます。教育の最大の目的は、生徒に“国際性”を身に付けさせることにあり、教育内容は語学の学習にとどまらず、オランダの本格的なバイリンガル教育は「バイリンガル・ストリーム」が導入された1989年頃から始まっています。
「TTO基準」と呼ばれる「バイリンガル教育の基準」が設定されています。
オランダの教育制度は日本と異なり、生徒の将来設計に沿った3種類の学校が存在し、それに合わせた教育が行われています。大学進学を目指すVWO学校では、TTO基準に基づいて大学入試の資格を得るための英語教育が行われています。
全ての生徒に同じ教育をするのではなく、将来の進路に合わせた教育が行われています。
現在、「Nuffic」と呼ばれる組織がオランダ教育省に代わってバイリンガル教育のプラットフォームを作成し、英語教育に関する学校長の会議、教師の英語教育のための訓練、生徒のためのプロジェクトの開発などを行っています。さらに小学校に対して英語教育のための資金援助を行っています。
さらにオランダ政府は14年にバイリンガル教育の「パイロット・プラン」を策定し、英語力のさらなる向上を目指しています。
政府が資金を提供しているパイロット・プランの実験には17校が参加しています。こうした学校は「バイリンガル学校」と呼ばれ、授業の30%から50%は英語で行われています。「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」のである。この計画は23年に終わり、その成果に基づいてさらに「バイリンガル学校」が拡大されることになると見られています。
ここまで、いかがでしょうか。皆さんそれぞれ様々な意見が浮かんだ事でしょう。
次回はいよいよオランダの英語力がなぜ世界ランク1位を獲る事が出来たのか、
その根本的な要因について解説していきます。是非お見逃しなく!
ここまで読んだアナタが、英語を本気で伸ばしたいというモチベーションを少しでもお持ちであれば、
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